卵なしで月見蕎麦を食べる方法

電脳硬化症気味な日記です。まとまった情報は wiki にあります。

2004.3.22 (Monday)

at 14:23  

SOAとEAI   [ビジネス?]

 SOA(Service Oriented Architecture)は昨年から大きく騒がれ始め、現在は開発・運用のプラットフォームを各社が提供し始めている段階です。SOAPという「インフラ技術」がある程度落ち着いてきたので、SOAPのメリットを享受するための「システム設計」が注目されてるんだろうと思います。

 でも、SOAって、EAI(Enterprise Application Integration)における1つの考え方ってだけですよね?現在のネットワーク環境において、それが最適解なのかどうかもよくワカリマセンし…。
 現実問題として、需要が多いソリューションはEIP(Enterprise Information Portal)も含めた「レガシーなサービスの連携」だと思っているのですが、その際にサービスの粒度や結合強度なんかを変えられるかっていうと、それは非常に難しい…。だとしたら、SOAってなんの役に立つんでしょ?「これからのシステムはこうあるべきだ」っていうだけか…。

 それと、SOAに対するアプローチって、IBMやBEAのような大手ベンダと旧来のEAIベンダで大きく違ってきている気がします。webmethodsTIBCOSeeBeyondなどは、理想の「システムの連携」をゴールとしつつも、常に現実解を提供してくれているような気がします。webmethodsなんて「連携させるシステムの片方にwebMethodsをインストールするだけで連携できちゃう」とか…。それに、料金体系も決して高くない。EAIって、その実現自体が利益を生むわけじゃないから、コストメリットの説明が難しい時がありますよね。だから、安く実現できないと困る。
 対して、大手さんのやり方って、「SOA実現のためのツール」「SOAのための設計」みたいな思想を感じるんですけど、それってユーザに優しくないし、最終的に綺麗なシステムになるのかもしれないけど、敷居が高すぎるように思います。
 SOAは、大手よりもEAIベンダが牽引するんじゃないかなぁ。OASISのコミッティでも発言力が増してきているみたいですしね。

 最後にもう一言。SOAの実践に必要なのは、ツールやプラットフォームなんかよりも、人材なんですよね、きっと。システム全体を見通せる設計者や、EAIを熟知したコンサルが必須ですけど、そんな人間がどのくらいいることやら… (^^;;


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