ユニークで読みやすい日経記事に出くわす事は稀な気がする。
この記事では、「米国メディアのリベラル対コンサバティブという国民思想の二極化」が紹介されていて、興味深かった。いや、渡米経験のある方には常識なのかもしれないが、私はそうではないので。
まぁ、conservative とか、特に、liberal とか言われても、正直ピンとこないんだけどね。もちろん、大意は理解しているが、TPOによってその言葉の理解はマチマチだと思うし、自身の日常と紐付かないから、頭の中で明確に定義できない。
その程度の理解だが、「どのテレビ局も新聞も大体同じ内容を、同じように伝えて」いる日本の報道よりも、指向性のある多様な報道の方が好いとは思っている。多面的な報道に戸惑う視聴者もいるだろうが、メディア・リテラシは鍛えられるだろうし、正しい判断ができそうな気がする。
インターネットの情報は多様だけれど、未だ、視聴者ドリブンなメディアだから、大多数の市民に伝わらない。その点、新聞・TV・雑誌には、これまでの歴史からくる信頼が残っており、生活の一部であり、大多数の視聴者に対して影響を及ぼしやすいことは間違いない。そうした報道に多様性があれば、市民ももうちょっと「賢く」「大人に」なれるんじゃないかなぁといつも思っている。
実際には、取材コスト削減やら、スポンサー配慮やら、クレーム対策やら、キャスターのタレント化やらで、つまらない報道ばかりだけど、どこかの局が風穴を開けないかしら。いや、そうしたシガラミが無いメディアを立ち上げる方が早いのか?
[元記事]
・「米政府の大スキャンダルを知らないの?日本で報道されていないのね・・・」:日経ビジネスオンライン [2012/07/27]