全12巻、ようやく拝読完了しました。
先日、偶然入手して読み始めただけだったのですが、heroineが魅力的過ぎて、止まらなくなりました。「面白くて知恵がつく 人の死なないミステリ」のキャッチどおり、直接的な殺人事件は無く、それでもワクドキさせるシナリオも本当に素晴らしい。突拍子もない話のはずなのに、なぜか説得力があって現実感が感じられます。全話を通じた一連の人間関係の変異と、単巻それぞれのストーリーの面白さが両方楽しめるのがまたよく出来ています。実在の人名や企業名、実際の時事を取り入れているのもリアルとリンクして印象に残りますね。
でも、やっぱり何より、Qちゃん、可愛すぎます。 特等添乗員α の幼さを残したやんちゃぶりも好いですが、Qちゃんが女神過ぎて、菩薩過ぎてどうにもなりませんね。
ついでに、コミック版も読んでみたのですが、こちらは小説版の面白さを20%程度に希釈したような感じでした。ページの都合等、しょうがないのでしょうが、大事な部分を省略し過ぎているように想います。
読み終わる頃にわかったのですが、この夏、綾瀬はるか主演で映画化されてたんですね。機会があればこちらも拝見してみようと…。キャストの印象が少し想像と異なるから、どうかな?
それにしても、最近のヒットノベルはほぼ全て、Media Mix されますね… (^^;;
松岡圭祐さん作品つながりで、千里眼シリーズも読み始めました。が、こちらは鉄人のようなheroineやあまりに突飛なストーリーに現実感がなくて、私の好みではないかも。アンフェアの雪平夏見とララ・クロフトを合わせたような? ミグ29を勝手に拝借して成層圏まで行っちゃったり、飛んでくるトマホークミサイルをSAMで単身迎撃したり、アパッチとガヤルドの鬼ごっごを六本木の街中で繰り広げたり、世界を牛耳る秘密結社と対決したりと、中二病に近いハチャメチャさなので、ハリウッド映画向きなのかもしれません。でも、臨床心理士にまつわる部分はハリウッド受けしないでしょう。